海外への第一歩として、短期留学プログラムに参加。医師に必要な英会話力をつけ人見知りを克服できた

安心できる環境で英語力を身につけられた
私は2年生の3月に1週間の体験型短期留学プログラムに参加し、アメリカのサンフランシスコに行ってきました。これは、「Discovering Diversity in Health Care、(DDH)」と題され、アメリカの非営利団体 Volunteers in Asia(VIAと東京医科大学が連携して立ち上げたプログラム)。高校生の頃から海外留学には興味があり、東京医科大に入ったら海外臨床研修にも挑戦したいと思っていたので、まずは海外への第一歩として参加することを決めました。

もともと受験英語は得意な方だったのですが、英会話は大の苦手。医師としてはもちろん、海外での実習でも英語でのコミュニケーションは必要不可欠だと認識していたので、海外に行って英語に触れる時間を多く持つことで英語力を上げ、話すことへの苦手意識も払拭できたらと思っていました。
このプログラムでは、現地の学生と英語を話す企画が設けられたり、LGBTQについてサンフランシスコのカップルに話を聞く時間があったり、英語に触れるさまざまな機会が用意されていたので、ヒアリング力も格段に上がりました。また、夜にはオフィスアワーと呼ばれる自由参加型のトークタイムが用意されていたので、それにも積極的に参加し、アメリカ人の先生にもアドバイスしてもらいながら英語を話すことで、苦手意識はなくなりました。

LGBTについての理解を深める時間
ゲームで人見知りを克服し、勉強への積極性が増した
もうひとつ、このプログラムを機に改善したかったのは、わたしの人見知りなところです。英語に限らず日本での学生生活の中でも、初対面の人と話すときに緊張してしまったり、授業で聞きたいことがあっても質問できなかったり。医師になったら、患者さんとは初対面のコミュニケーションを取ることになりますし、夢に向かって勉強を深めていくためにもこのままではよくありません。だから、少しでも人とコミュニケーションを取ることに慣れ、積極性を身につけたいと思っていました。

そんな目標を後押ししてくれたのは、スタンフォード大学を訪問した際に行った、「スカベンジャーハンティング」です。これは、「噴水はいくつあるでしょう?」とか、「自転車を借りて乗ってください」など、いくつかのお題が与えられ、それを大学の学生に話しかけてヒントをもらったり持ち物を貸してもらったりしながらクリアしていくというもの。ゲーム感覚で楽しみながら、初対面に英語で話しかけてコミュニケーションをとることで、人見知りなところは少しずつ克服し、自信をつけることができました。

この体験ができたことで、大学の授業の受け方も少し変わり、少し気になった部分や理解が難しいところなどは後から先生に声をかけ、一歩踏み込んだ質問をすることができるようになりました。そして、そのような積極性を持てるようになったことで、難しい勉強もおもしろいと感じられるようになり、学ぶことが楽しくなりました。
医療の知識が必要ないから早く参加してよかった
この短期留学プログラムでは、大学や病院、ボランティア施設への訪問など、さまざまな体験が用意されています。大学では、図書館を訪れると学生たちが熱心に勉強をしていて、その姿勢に刺激をもらいました。いろいろな国からの留学生も多いため、さまざまな人種の人たちが混じり合い一緒に勉強している様子も、見ることができてよかったことのひとつ。日本では多くの海外の方と一緒に学ぶことがなかったので、いろいろな人と出会うことができたことで、どこの国の人ただからこう、みたいな決めつけのような見方は緩和された気がします。その視点は、医師になっても大切です。目の前の患者さんと丁寧に話をして、その人のことを理解しようとする姿勢を大事にしようと、この体験であらためて思いました。

また、ホームレスを診る医師に話を聞くこともできました。そこでは、病院に来ることができる人だけを診るのが医師ではないし、そういう人たちのために行動している医師がいることを知りました。病院で診療をするだけでなく、より多くの人を救うために行動をするのも医師の役割だと再認識して、この仕事の広さと深さをより感じることができました。
このプログラムは、医療の知識はほとんど必要ありません。だからこそ、学びへのモチベーションを上げることができたという意味でも、低学年で体験することができてよかったと思っています。東京医科大学は、やりたいことが見つかっている人にも、それを見つけている最中の人にも、背中を押すような機会が数多く用意されていると思います。私は、これからまた医学も英語力も身につけて、新潟に3ヶ月滞在しながら医療の知識や技術を深める「長期滞在型臨床実習(LIC)」にも参加してみたいと思っています。学生のうちに多くの体験をすることができる東京医科大学を選んで良かったと、あらためて思っています。

※記事内容は取材当時のものです。



