苦手だった勉強法を見直して成績優秀者に。理想の看護ができる病院にも就職内定!

夢のために一念発起、苦手な勉強はやり方の見直しから
私は、高校時代は勉強が得意な方ではありませんでした。しかし、東京医科大学に入学して、看護師になる夢を叶えるために、勉強を頑張ろうと気持ちを切り替えました。まず見直したのは、授業の受け方です。先生がホワイトボードに書いたものをノートに取ろうとすると、それだけで時間と労力がかかるので、それをしなくてもよいように準備に時間を費やしました。事前に共有されているレジュメをテーマごとに整理してオンラインノートに貼り直せば、自然と目を通しているので予習にもなります。授業中は、追加情報や確認が必要なところだけを準備したノートに書き加えるだけ。授業中はとにかく先生の話に集中し、取りこぼさないように聞くよう心がけていました。

看護は覚えることが膨大ですが、暗記ではなくメカニズムで理解すると、流れで覚えられるので試験前の負担も軽減する感覚がありました。また、演習も15分前には教室に入り準備をしていました。自分を整えて演習に挑むことができますし、分からないところを先生に聞いて理解を深めることもできるので、僅かな時間でも私にとっては大切なひとときでした。
日頃の勉強の成果が認められ、毎年『東医賞』(各学年約2、3名成績優秀な学生に奨学金を給付する制度)をいただいています。プレッシャーを感じることもありましたが、今はそれをプラスに変えて楽しく勉強に取り組んでいます。
患者と向き合うことは、難しくもあり醍醐味でもある
10代の頃から看護師に憧れを持っていましたが、「看護とはなんなのか」という根本を考え、自分が目指したい看護の姿が見えてきたのは、病院での成人看護学の慢性期実習。その時に担当したのは、病気の影響で声を発することができなくなってしまった患者さんでした。声をかけることができますが、要望などは紙に書いていただくなど、話す以外の方法でしなくてはなりません。患者さんもあまり他の人と関わりたくないように見えました。私は、看護学生としてどのように接したらいいのだろうと悩みましたが、それでも積極的に話しかけることはやめず、関わりを持ち続けるようにしました。

その後、その患者さんはリハビリの甲斐あって、発声ができるようになると、私にも話しかけてくれるようになり、気持ちも明るさを取り戻されたようでした。その姿から、話せない状態が大きな苦痛をもたらしていたのではないかと考えました。話すことを避けている裏にあったのは、話したくないではなく、悲しさや不安、将来への怖さだったのかもしれません。この経験で、あらためて繊細な気持ちも汲み取って寄り添える看護師になりたいと思うようになりましたし、そうやって人と関わりながら信頼関係を築くことが看護という仕事の魅力だとも感じました。
患者さんを観察する中で、健康状態や生活背景に関する情報などを収集し、今抱えている問題やリスクなどを考える看護アセスメントでは、一人ひとりに向き合う大切さを知りました。なにが好きでなにが苦手なのかも含めて、コミュニケーションの中で知ることも、看護過程(患者さんの状態や問題を把握し、計画的に看護を行うための手順)の好きなところです。母性看護学実習(後期)の最後の面談で、前期の講義からずっと担当してくださった先生から「看護師としての感性があるね」と声をかけていただけたことは、本当に嬉しく印象に残っています。訪問看護の実習でも同じように観察する姿勢や感性を評価していただけたことで、自分の視点に自信を持つことができました。先生方からいただいた言葉は私にとって大切なお守りです。今でもスマホのメモに残してあり、時折見返しては「頑張ろう」と背中を押してもらっています。
勉強も看護も、1人でしようとしなくていい
東京医科大学で学べた良さはたくさんありますが、そのひとつはチューター支援制度だと思います。これは、教員からの推薦者と学生の自薦他薦により選ばれた学生が、学長から正式に委嘱状を受け、実習前の技術練習支援・学習相談をおこなう制度。私も低学年の頃は、実習前に技術指導をしてもらったり不安なところを相談したり、たくさんのサポートを受けていました。初めての実習は、どうしても大きな緊張を伴うので、話を聞くことができる先輩の存在は、大きな安心感に繋がりました。部活に入っていないと、先輩との繋がりを持つのは難しいと思っていましたが、チューター制度を使えば学年を超えた繋がりを持つことができます。私も先輩にやってもらったことを参考に、チューターとして後輩のサポートをしています。

卒業後は、東京医科大学八王子医療センターへの就職が決まりました。この病院を志望したのは、「ナースコールを鳴らさない看護」を掲げ、ベッドサイドに足を運ぶことを大切する姿勢に共感したから。インターンに行った際には、チームで担当患者さんを回って情報を共有するウォーキングカンファレンスを体験し、みんなで支え合いながら患者さんの看護にあたる良さを感じました。また、日々の業務を2人1組で行う固定チーム・デイパートナー方式を採用していることもあり、常に声を掛け合っているのも印象的でした。卒業までにはまだまだやるべきことがありますし、国家試験に合格しなくてはなりません。でも、この大学生活で地道に取り組んできた勉強の成果は、ちゃんと私の一部になっているはず。4年間で身につけた看護の学びを励みに、安心を届けられる看護師を目指して頑張りたいと思います。

※記事内容は取材当時のものです。



