外科の手技に学生のうちから触れられて、 普段学んでいることがより立体的に見えてきた。
外科の手技を現役の外科医から学べる
幼少の頃、母が病気を患って手術をしたことがありました。術後にどんどん回復していく母を見て、手術の素晴らしさを感じていたので、自然と外科に興味を持つようになりました。
4年で選択した「Road to Top Surgeon」の講義は、外科医として活躍する先生から、直接、外科のお話をお聞きしたり手技を教えていただいたりできる貴重な機会。
手術の様子をモニターに映しながら説明してくださったり、実際に手術で行われている玉結びや縫合を練習用のキットを使って練習することができたり、学生時代にはなかなか触れることがない領域のことを教えていただいています。
この授業を受けるまでは、手術をすれば病気が治るという漠然とした認識しかなかったのですが、より具体的に現場でどのようなことが行われているかがわかり、患者さんが回復していった経過や理由が理解しやすくなりました。
また、解剖学の重要性もより感じられるようになりましたし、普段の勉強の内容も手術に関連づけることによって覚えやすくなったと思います。
臨床現場の話を聞くことで興味はさらに増す
実技の講義は研修医も含めて8人くらいの先生が来てくださるので、臨床でどのようにお仕事をされているかなど、いろいろな年代の先生にお聞きすることができます。
手術中に集中を切らさないための工夫やこだわり、やりがいなど、普段はお聞きできないようなこともお話しいただくと、一層、外科という分野に興味が膨らみます。
また、医療の発達が目覚ましく、手術以外の方法で病気を治すことができるようになってきた今でも、根治を目指すために手術しかない状況もあると先生にお聞きして、あらためて手術の偉大さを感じました。
東京医科大学病院は、国内初のロボット手術センターが設置された病院。その手術支援ロボット「ダヴィンチ」も、これから授業の中で見ることができるとのことで、とても楽しみです。
「Road to Top Surgeon」は単位には関わらない授業なので、参加しているメンバーも意欲がある学生ばかり。手技の練習でペアになった子とは、苦手なところを克服するためにアドバイスしあったり、わからないところをお互いに教えあったりして、一緒に理解を深めています。
みんなで乗り越える校風が頑張れる秘密
大学生活は、勉強することや覚えなくてはならないことがたくさんあるので大変ですが、とにかく楽しい!というのは、最初にお伝えしたいことです。
クラスも授業も少人数で一緒に学ぶメンバーの顔と名前がわかりますし、学年みんな仲もいいと思います。試験勉強も範囲が膨大なので、項目ごとに担当を決めて調べたり、知識をシェアしながらお互いの理解を深めたり、同級生と協力しながらやっています。
部活の仲間も含めて、チームで勉強を頑張る、みんなで合格しよう、という風潮があるのが、東京医科大学の良さだと思っています。
また、1年生の「早期臨床体験実習」をはじめ、低学年から医療の現場を見ることができる機会が充実しているのも、本校の良さ。実際に大学病院で医師や看護師が働いている姿を見ることで、勉強していることの一つひとつがちゃんと現場で生きるということを実感できて、モチベーションもあがります。
これから臨床実習もはじまるところなので、緊張もありますがとても楽しみです。