部活が勉強へのモチベーションを上げ、 チャレンジする気持ちを後押ししてくれる。
チームを引っ張る経験も将来に繋がる学び
私は、入学してすぐにバスケットボール部に所属し、3年の秋からはキャプテンも務めています。部活に入ろうと思ったのは、大学入学前から医学部に進んだ数々の先輩たちに、部活には入った方がいいと勧められていたから。
助言に従ったといえばそうなのですが、実際に活動に参加して、たくさんのいい仲間と一緒に、練習もして勉強の話もできてリフレッシュもできる、という環境の良さを日々感じています。
バスケットボール自体は小学校から続けていますが、これまでと大学のちがいは、練習メニューを決めたり練習試合の対戦相手とコンタクトを取ったりするのも、すべてキャプテンを中心に部員のみでやるということ。試合前には過去の試合の動画を分析して徹底した作戦を立て、自分たちで頭を使った試合展開を作り上げます。
話し合いの中で意見が割れることもしばしばで難しさを感じることもありますが、キャプテンとして立場の違ったそれぞれの人の言い分を聞いて、どうまとめるのがベストかを考える経験は、医療現場で働く上でも役に立つ大きな学びだと思っています。
勉強のやり方も向上心も部活の中で身についた
バスケットボール部はUSMLE(アメリカの医師免許)合格者や1年の成績が学年の上位5名に入った人がもらえる東医賞をとっているOBも多く、先輩方からも「勉強はしっかりやれ!」と言われているので、日頃から勉強にも気合が入ります。
そういう環境に身を置くことで、勉強をすることは当たり前の習慣になりました。だからといって勉強ばかりではなく、仲のいいメンバーで食事やサウナに行くなどリフレッシュの時間も確保するようにしているので、遊びにいくまでの2時間で集中しようとか、通学の往復3時間で課題をやろうとか、時間を決めてメリハリをつけて勉強に取り組んでいます。
また、試験対策に使う過去問は、理解を深めるために自分で解説を作り直すのですが、とても一人でできる量ではないため、数名で分担して取り組み、その解説を共有します。そういう学習方法を先輩に教えてもらったり、仲間と助け合ったり、チームみんなで勉強も高め合っています。
東京医科大学は、全体的に自分のペースで自主的に学ぶことができる自由な風潮を感じますが、勉強も部活も全力で楽しもうとするバスケ部の雰囲気は特に好きです。
海外での活躍を目指し臆せずチャレンジしていく
高校時代には、どういう分野の医師になりたいかなどのイメージはできていませんでしたが、東京医科大学病院に日本のプロバスケのドクターチームがあると部活のOBに教えてもらって以来、目指したい方向性が見えてきました。
そして、ドクターチームの研修で海外に行くこともあると聞いて、もともと好きだったNBAのチームドクターをやってみたい!と、海外への夢も広がっています。
目標が具体的になった今は、英語の勉強にも力が入り、医療に特化した英語検定試験を自主的に受けたり、USMLEの取得を目標にしながら勉強を進めたり。6年の春には、1ヶ月の海外留学にもチャレンジしようと思っています。
部活に入ったことによって、大変な勉強にも楽しくポジティブに取り組めていますし、将来の選択肢や世界がぐっと広がり挑戦へのハードルが下がった気がします。
この秋には大学病院での実習に出るための試験を受け、年明けからは本格的な実習がはじまります。緊張感もありますが、いよいよだな、という楽しみな気持ちが勝っています。