私が学びたいことがここにある

米国医師免許取得に向けた勉強&学会発表。 めまぐるしい毎日が楽しくて仕方がない。

広く深く学べる「自由な学び系科目」に心惹かれた

物心をついた頃から、将来の夢は「医師」一択でした。高校時代に東京都のプログラムに挑戦して1年間オーストラリアに留学した時に世界がぐっと広がった感覚があり、日本に留まらず海外でさまざまな経験をすることが必要だと強く思いました。またその時、仕事のフィールドとしても海外を意識するようになりました。

海外への進学も考えましたが、日本の病院で働きたいという気持ちも強かったため、まずは日本で医学を学ぶことを決めました。そして、大学を調べる中で目に留まったのが、東京医科大学の「自由な学び系科目」。手技を学べる「Road to Top Surgeon」や研究に挑戦できる「リサーチ・コース」など、好奇心を掻き立てられる授業のほか、米国医師免許を取得を目指す「USMLE受験準備コース」や海外の病院で臨床実習ができる「海外臨床実習」など、国際的かつ実践的なカリキュラムにも魅力を感じて、ここで学びたいと思うようになりました。そして、「自由な学び系科目」は全て履修したいと思っていて、残すは「海外臨床実習」のみ。この科目は学びのモチベーションになっています。


漠然とした海外への憧れが、具体的な目標になった

漠然と海外で働く憧れはあったものの、アメリカの医師資格の存在を知ったのは、入学前に大学を調べる中で知った「USMLE受験準備コース」がきっかけ。海外で医師として活動するために資格は取得したいと思っていたので、迷わず2年生でこの講義を履修しました。

大学在学中にUSMLEを受験した先輩や、海外で医師として活躍している先輩など、さまざまなケースでUSMLEを取得した講師から、受験のステップや勉強の仕方、出題傾向や対策などを聞いて、在学中にやるべきことが明確に見えただけでなく、免許取得後も含めたキャリアを具体的に考えられるようになりました。例えば、研究留学をしてから臨床留学という流れの方が受け入れてもらうやすそうですし、大学院に進学した方が研究留学で経験を積めるかもしれません。いずれ日本で働くことを考えると、日本で専門医を取ってから大学院に進む道もあります。海外で活躍する先生方のお話しの中で、正解がひとつではなく、いろいろな進み方があることを知ることができたのも、この講義を受けてよかったところです。

学生という立場を前向きに捉えて、やるならとことん

将来進みたいのは臨床ですが、医療に関わり続けていくひとつの道として研究にも興味があるので、「リサーチ・コース」も履修して、組織神経解剖学や人体病理など、複数の研究室に通っています。そして、学会発表の機会があれば、先生にもアドバイスをいただきながら積極的に挑戦するようにしています。2025年8月に開催された解剖学学会関東支部会では、「植物由来レクチンを用いた脳血管系の可視化」と題した発表で、若手研究者を対象にした「優秀発表賞」をいただくことができ、研究の可能性と楽しさを実感しています。



いくつもの研究室に所属できるのも学生のうちですし、いろいろな質問を素直に投げかけることができるのも学生の特権。日頃からアンテナを張っていると、魅力的なセミナーや学外でも学びを広げることができる学生部会を見つけることもできます。今年より来年、来年よりも再来年が忙しくなると思っているので、先延ばしにせず興味のあることには思い切って飛び込むようにしています。勉強は決して楽ではありませんが、今、楽しくて仕方がないですね。